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三匹の子豚


 昔、ある村に三匹の子豚がいました。三匹は兄弟で、末っ子はダウン症でした。

 ある日、お母さんが言いました。
「貴方たちには、社会勉強のため、家を建ててもらいます」
「どんな家でもいいの?」
「ええ、色々考えて作りなさい」

 長男は、わらの家を建てました。
「これが一番簡単だよ」
 長男は、出来上がった家で、横になり、すぐに寝てしまいました。

 次男は、木の家を建てました。
「家といえば木造でしょ」
 時間はかかりましたが、木造もくぞうの家が出来上がり、次男は、横になりました。

 末っ子は、上手く工作ができないので、苦心していました。
「家を作れない」
 そう言って、末っ子は、穴掘りをして、一人遊んでいました。

三匹の子豚
 その時です。山から狼が来て、子豚たちを狙いました。  長男の家に行き、ドアを開けるよう言いました。 「開けるもんか」  長男は、ドアを開けませんでしたが、狼は応えます。 「俺の息で吹き飛ばしてやるわ!」  そう言うと、狼は、思い切り息を吹いて、わらの家を丸裸まるはだかにしてしまいました。 「俺に逆らったやつは、こうしてやる!」  狼は、長男を飲みこんでしまいました。  次に次男が狙われました。 「僕の家は木造なんだ。息なんかで吹き飛ばされるもんか」 「それならこうしてくれるわ」  そう言うと、狼は、木の家に火をつけました。 「うわ!熱い。全部燃えちゃうよ」  結局、木造の家は、全焼してしまい、次男も飲みこまれてしまいました。 「よーし、あと一匹だ」  狼は、末っ子を狙いに来ました。 「僕には家がないんだ」 「遊んでた奴が悪いんだ」  狼は、無防備むぼうびな末っ子の元に突進してきました。 「うわ!」  なんと、狼が、末っ子の作った落とし穴に落ちたのです。しかも、その拍子に、飲みこんだ長男と次男を吐き出しました。そして、狼は、気を失ってしまいました。 「お兄ちゃん、このスコップにつかまって!」  末っ子は、穴の中の兄たちを救いました。  そこに、三匹の子豚のお母さんがやってきました。 「自分で家を建てた感想はどう?」 「狼にはかなわないよ」 「卑怯者ひきょうものなんだ」  兄たちは、言い訳をしました。でも、末っ子は違いました。 「狼さんも助けていい?」 「貴方、優しいだけじゃダメよ」 「遊んでただけだから」 「遊びも勉強よ」 「助けるのも勉強だよ」 「・・・貴方には負けるわ」  豚の親子は、穴から狼を救い出しました。  気を取り戻した狼に、お母さんは言います。 「二度とおそいに来るんじゃないよ」 「怖いから、もう来ないさ!」 「落とし穴のおかげで、これからも襲われる心配がなくなったね」 「どんな強い家を建てるのよりも凄い」  兄たちが、末っ子を褒めると、末っ子は言います。 「みんなが今まで一緒に遊んでくれたおかげ」




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  1. https://www.yumearu-ehon.com/stories/5593/

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