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第三章 第五話
静止衛星は、地上の様子を拡大したり、縮小したりして、東京の上空から地上を映していた。その中には、オリンピックスタジアム、支援学校、そして泳子のいる総合病院などがあった。
五輪SNSのメッセージ:〈あれ、何だ?〉
五輪SNSを見ている多くの人々が、静止衛星の映した映像に興味を持った。
そこには、何かの飛翔体が、映り込んでいた。飛翔体は、光を放ちながら、上空を滑空していた。
五輪SNSのメッセージ:〈UFOか?〉
五輪SNS上では、話題沸騰していた。
その時、
「どか~ん!」
と、オリンピックスタジアムの周辺で、大きな音がした。
「何だ、何だ」
人々が、オリンピックスタジアムの周辺に集まった。そこには、直径二〇センチほどの石が落ちていた。それは、隕石だった。隕石が、東京上空を飛び、光を放っていたのだ。
「こんな物に当たっていたら、命はなかった……」
インターネットのライブ配信のスタッフが、片付けをしながら、話し合った。
その隕石が落ちたのは、ちょうどアナたちが、インタビューをしていた場所だった。
「泳子に救われたね」
スタッフが、口々に泳子にお礼を言って、回復を祈った。
画像の出典
- https://www.gizmodo.jp/2018/05/almahata-sitta-meteorite.html
- https://www.amazon.co.jp/カンポ・デル・シエロ-鉄隕石-流れ星のかけら-超特大-9-7Kg/dp/B00994DX7U
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