アナ、カズ、義助は、いつものように、支援学校の授業の後に、スマホのニュースを確認していた。 「また緊急事態宣言か……」カズが、困惑していた。 「この感染者の急増をどうにかしないと」アナも、色々思案した。 「練習あるのみ。それじゃ、自主練に行ってくるよ」義助は、教室を出て、運動場での自主練に打ち込んだ。 「義助は、スポンサーが、大切だって言っていた。でも、感染者が、こんなに増えたんじゃ、スポンサーを降りる会社も出て来ちゃうかも」アナが、心配した。 「どうにかしたいね」 アナとカズは、あれこれ考えを述べ合った。 「じゃ、ツイッターで、オリパラスポンサーを応援するのね?」アナが、カズに確認した。 「それで良いと思う。お金も必要ないし、色々発信できるから」 「よし! やってみよう!」アナも、乗り気になった。 アナとカズが、ツイッターの準備を整えた。 そして、二日後……2021年1月8日: 菅総理大臣は、7日、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象に、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言を出しました。期間は、8日から来月7日までで、菅総理大臣は「1か月後には、必ず事態を改善させるため、ありとあらゆる方策を講じていく」と述べ、協力を呼びかけました。また、西村経済再生担当大臣は、8日、経済団体とのテレビ会議でテレワークの推進や午後8時以降の勤務の抑制などを要請することにしています。政府としては、飲食店の午後8時までの営業時間短縮や午後8時以降の不要不急の外出の自粛、それにスポーツ観戦やコンサートの入場制限などを徹底することで1か月間で感染を減少させたい考えです。
NHKウェブ「これでどうだい」カズが、満を持して、ツイッターに投稿した。ハッシュタグ『#東京オリパラスポンサーを応援しよう』で、意見を募ろうというのだ。 「賛同者が、現れると良いね」 「そうじゃなくても、どんどん発信していこう。1mmでも、世界が変われば、万々歳だよ」 「義助と泳子をなんとしても、出場させてあげたい」アナが、真剣に言った。 「じゃ、ちょっと行ってくるね」カズが、帰り支度をした。 「また、泳子のお見舞いか?」 「ああ、心配で……」 「こんな時に、病院に行ったら、コロナ移っちゃうぞ」 「泳子の回復の為だ。そのくらいの覚悟は持っている」 「泳子の為になりたいなら、速く泳げるようになれ」アナが、ピシャリと言い放った。 「行かせてくれ」 「……泳子の為なら」アナが、許諾した。 「それじゃ」 カズが、そそくさと泳子の元へ急いだ。 「この先どうなるんだろう……」 アナは、その足で、運動場で自主練をしている義助の元へ行った。 義助は、一人黙々と走り込みをしていた。 その時、ちょうど、義助の母が、 「あら、アナちゃん」 と、運動場にやって来た。義助の母は、一人の男性を連れていた。 「義助〜、ちょっと来て!」義助の母が、義助を呼んだ。 「なんだい?」義助が、男性を気にしつつも、義助の母に尋ねた。 「こちら、義肢装具士の先輩なの。元パラリンピアンよ。これから、義助の練習を見てくれる。鬼コーチよ」義助の母が、男性を紹介した。 「東京オリパラは、メンタルの勝負になる。猛練習して、絶対の自信を付けるんだ!」鬼コーチが、早速、義助を鼓舞した。東京オリパラは、これまで以上に、メンタルの影響が大きく、稀有な大会になることを指示した。 「さ、練習を始めるぞ」鬼コーチの檄が飛んだ。 「き、厳しい〜」義助が、音を上げた。 「頑張れ〜」アナが、他人事のように振る舞った。 以来、アナは、義助の為に、日替わりの特製ドリンクを作った。 義助が、練習の合間に、アナの特製ドリンクを飲んで、 「マズイ!」 と、我慢して飲み切った。 一方、カズは、アナの助言もあって、カズの妹と一緒に、水泳の練習に励んだ。東京オリパラスポンサー応援団長!@biDPMkO6ywlw2S7·1月10日 拡散希望! 国内の東京オリパラスポンサー企業68社が、契約を延長してくれました! ハッシュタグをつけて、感謝の気持ちを伝えましょう!(医療従事者にするように) #東京オリパラスポンサーを応援しよう