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障害の種類を簡単に説明(ダウン症、発達障害など)

ダウン症

ダウン症は、体中の細胞の核にある二十一番染色体が、三本ある障害です。正常な卵子や精子は、染色体を一本ずつ持っています。そして、それらが受精すると、二十一番染色体が二本になります。しかし、受精前の段階で、卵子か精子の二十一番染色体が、一本多いと、受精した時に、二十一番染色体が三本になってしまいます。それが、ダウン症なのです。正確には、ダウン症の中のトリソミー21と言うものが、これです。その他、数%の確率で、転座型とモザイク型と言うものがあります。

ダウン症児の多くは、流産することが多いですが、それでも、千人に一人くらいの確率で、産まれます。およそ半数に心臓病などの合併症があります。心臓病を根治できれば良いのですが、根治手術が不可能だと、心臓発作を起こすことがあります。心臓病の為に、幼くして亡くなる子も多く、平均寿命は、六十年くらいです。

発達障害

発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害、吃音(症)などが含まれます。これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、発達障害の特徴といえるかもしれません。

発達障害は、産後すぐには、分からないが、成長して行くに従い、徐々に症状が、あらわになる。症状としては、以下のようなものがある。

  1. 会話相手と目を合わせることができない。
  2. 意思の疎通にやや難がある。
  3. 授業中にフラフラ教室内を歩く。
  4. 執着心が強い。

そして、知的障害を伴う場合がある。興味さえ持てば、専門的なことも身に付けられるが、人間関係での悩みは尽きない。程度にもよるが、何かしらのサポートが必要なこともある。しかし、見た目には分かりにくいので、難しさもある。

肢体不自由

肢体不自由については様々な定義がありますが、ここでは文部科学省の教育支援資料における定義を紹介します。

「肢体不自由とは、身体の動きに関する器官が、病気やけがで損なわれ、歩行や筆記などの日常生活動作が困難な状態をいう。肢体不自由の程度は、一人一人異なっているため、その把握に当たっては、学習上又は生活上どのような困難があるのか、それは補助的手段の活用によってどの程度軽減されるのか、といった観点から行うことが必要である。(教育支援資料、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課、平成25年10月)」 この定義を理解するためのポイントを挙げてみます。肢体不自由とは、下記のものが挙げられます。

  1. 生活や学習に関する動作(運動や姿勢と言い換えることもできます)の困難であること。
  2. 様々な程度の困難があること。
  3. 実態の把握にあたっては、支援などによって困難がどの程度軽減されるのかという観点が重要であること。
  4. 様々な身体部位における困難があること。
  5. 様々な医学的原因があること。

言語障害

言語障害とは、発音が不明瞭である(構音障害)、話すときに詰まったり繰り返す様子が見られる(吃音)、ことばの理解や言語概念の形成につまずきがある(言語発達の遅れ)などの状態を指します。

また、そのために周囲の人とのコミュニケーションが円滑に進まず、子ども自身が引け目を感じるなど、社会生活上不都合な状況にあることをいいます。言語障害は、一見して障害があるということが分かりにくく、子どもの困っている状況が周囲の人々に理解されないことがあり、個々の状態に応じて配慮することが重要です。

構音障害のある子どもへの配慮

発音の誤りがある子どもは、相手に話の内容が分かってもらえないことが多く、進んで話そうとする意欲が育ちにくい状況にあります。災害時においても、指導や支援の際には、子どもの発音だけに頼るのではなく何を話したいのかに注目し、必要に応じて絵や図を活用して確認しながら、話の内容を最後まで聞き取るようにすることが大切です。その際、発音の誤りに気づいても、訂正したり、言い直しをさせたりしないようにします。

吃音の子どもへの配慮

吃音の子どもは、会話に対する心理的負担を日常的に感じています。災害発生時のような緊張感、切迫感のある状況では、さらに言葉が出づらくなります。緊急事態において、必要な返事がすぐに返ってこない場合、言葉だけに頼らず、筆談や空書で返事ができるよう配慮してください。また、うなずきや首ふりで返答できる質問をする、言葉が出るまでゆっくり待つなどの配慮をすることも大切です。

言語発達の遅れのある子どもへの配慮

言語発達の遅れのある子どもは、周囲の人が説明していることを的確に理解したり、自分の思っていることを的確に言葉で伝えることが難しい状況にあります。災害時においても、子どもに話す際には、こちらに注意が向いたことを確認してから、短い文で具体的に伝えたり、伝わらなかったときは、もう一度丁寧に繰り返したり、文字や図、絵、動作等を用いて伝えたりしてください。子どもの話の内容が分かりにくい場合には、話の内容を推察し、言葉だけでなく文字や図、絵、動作等で示すなどして丁寧に確認することが必要です。

心理面への配慮

言語障害のある子どもは、普段から周囲の人に話の内容が分かってもらえず引け目を感じたり、友達が話しかけてくれても言葉が出てこないために返事ができなかったり、会話がうまく成立しないため心理的に不安定になったりすることがあります。このような不安や緊張が重なり、自分はダメだと思ってしまったり、周囲とのコミュニケーションをあきらめてしまったりする子どももいます。言語障害のある子どもは、避難所等の慣れない場所では、自分から周囲とコミュニケーションをとろうとすることが少ないかもしれませんが、本人の良いところや得意なことを大切にして関わり、社会性の発達や自己肯定感の育ちを損なわないよう配慮してください。

災害時には、誰しも不安や緊張が高い状況下に置かれます。ここで生じる不快な感情は、頭で考えても収まりませんが、言葉で少しでも表現できると、それに振り回されずにすむようになっていきます。言語障害のある子どもは、話すことへの不安などで、日頃からおとなしく、困っていても、周囲の人には伝えないことがしばしばみられます。そこで、こういった子どもが不快な感情を示したときには、周囲の大人が共感的に「気持ちがわかるよ」「心配だよね」としっかり受け止めます。この様なことを通して、不快な感情を表現するための言葉を教えるように配慮することが大切です。

視覚障害

視覚障害とは、視力や視野等の視機能に障害があり、見ることが不自由又は不可能になっている状態です。視覚障害のある人は眼鏡やコンタクトレンズを使って矯正しても、十分な視力を得られません。

視覚障害は「盲」と「弱視」に分けられます。教育の分野では、この「盲」と「弱視」を、学習に使う手段によって分けています。

視覚による情報を全く得られない、又はほとんど得られない人たちです。ただし、全く見えない人はわずかで、明暗が分かる人、色が分かる人、ぼんやりと形が分かる人等、見え方は様々です。学習には、触覚や聴覚等、視覚以外の手段を使います。文字は点字を使用します。図は、触って理解する図(触図)にしたり、模型を使ったりして理解します。パソコンを使用する際には画面読み上げソフトや点字ディスプレイを利用します。

弱視

眼鏡等で矯正しても視力の低い状態ですが、保有する視力を活用しながら生活しています。見え方は、ぼやけ・視野狭窄・中心暗点・まぶしさ等、人によって様々です。当然、学習にも、保有する視力を活用します。文字は通常の文字(墨字)を使いますが、拡大したり、弱視レンズや拡大読書器等の視覚補助具、タブレット端末を使ったりして、読み書きを行ないます。パソコンやタブレット端末を利用する際もその画面上で文字等を拡大することが通常です。

聴覚障害

音をきく、または感じる経路になんらかの障害があり、話し言葉や周囲の音がきこえなくなったり、ききづらくなる状態を「聴覚障害」といいます。聴覚障害のある学生は、話し言葉のきき取りに困難を示すことが多いため、大学生活においては授業中に先生の話がわからないなどの問題が生じます。聴覚障害の程度は、デシベル[dB]という単位を用いて表します。ゼロデシベルは、聴覚に障害のない成人の聴力の平均を表しており、数字が大きくなればなるほど聴力損失の度合いが大きくなります。また、聴覚障害があると音がゆがんだり途切れたりすることが多く、補聴器や人工内耳を用いても明瞭にきこえるわけではありません。

高次脳機能障害

高次脳機能障害は、けがや病気によって脳に損傷を負い、知的な機能に障害が出て日常生活や社会生活に支障を来す状態を指します。典型的な例は、脳梗塞を発症し、治療とリハビリによって体のまひはある程度改善したものの、失語症が出て社会生活が営めないといった状態です。国や自治体は、障害者総合支援法によって、このような障害者を支援するために、高次脳機能障害の診断基準を設けています。その前提条件となっているのは、事故などによる受傷や他の病気が原因で、脳の病変の発症が確認されていることで、先天的な障害、周産期の受傷による脳の障害、発達障害などはこの高次脳機能障害には含まれません。

参考文献

厚生労働省

  1. https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html

日本学生支援機構

  1. https://www.jasso.go.jp/gakusei/tokubetsu_shien/guide_kyouzai/guide/shitai_shougai.html
  2. https://www.jasso.go.jp/gakusei/tokubetsu_shien/hand_book/08/03.html
  3. https://www.jasso.go.jp/gakusei/tokubetsu_shien/guide_kyouzai/guide/choukaku_shougai.html

国立特別支援教育総合研究所

  1. https://www.nise.go.jp/cms/7,6531,70,272.html#page_body

Doctors File

  1. https://doctorsfile.jp/medication/460/#:~:text=高次脳機能障害は、けがや病気によって,営めないといった状態です。